
与えられた大きなタスクを
クリアすることが成長につながります
Introduction 先輩メッセージ
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プローブカードの構成部品の強度解析を担当しています
私が所属しているMT開発技術開発部は、MEMSという微小な電気機械システムの技術を用いて、プローブカードに欠かせない小さな針を設計したり、その針が正しく機能するかを検査する仕事をしています。
その中でも私は、プローブカードの構成部品である「PCB」という基板や、補強板の強度を解析するという仕事を担当しています。強度解析には、専用のソフトを用いてシミュレーションを行います。
このとき「解析の対象が固定されているのか半固定なのか」「どこの部分にどれだけの力が加わるのか」といったことを一つひとつ自分で考えなければなりません。私はもともと勉強が好きなタイプではなかったのですが、この仕事をするようになって自分で勉強するようになり、そのことで理解が深まったり、修得した知識が仕事に生きる瞬間が、はっきりとわかるよ
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大学での学びと実践の違いを肌で感じた
入社1年目の3月に任された、セラミックピンの破損調査は特に印象に残っています。
セラミックピンが破損する原因や他の部品への影響について、2か月がかりで調査したのですが、強度試験の計画から試験に用いる治具の作成、試験結果の考察と新材料の提案まで、周囲のサポートを受けながらではありますが、一人でやり通しました。大学時代も機械工学科で破壊工学を研究していましたが、当時の対象はエンジンのような大きなものです。今回は径が1mm前後という非常に小さなものの破壊について考える必要があり、試験用の治具を設計する際にも、大学で学んだ加工プロセスの一部が通用しないことがわかりました。実際に起こった現象を適切な条件に置き換える必要があること、また解析結果と実現象が一致しなければ考察をし、必要な追加検証を行わなければならないといった難しさを感じました。
また、機械工学科出身であることは私の強みではありますが、治具をつくる際には頭を悩まされることも数多くありました。例えば加工法を加味した設計するうえで、「径1mmのピンの破断試験」というかなり小さなものに適応できる加工法に対する理解が追いついておらず、また精度を高くするほどに加工費が上がるため、実際にどの程度精度が必要なのかを見極めることも難しく感じていました。
一連の経験を通して、大学で学んだことはあくまで基礎であり、それらを応用できてこそ役に立つということをあらためて学べました。これは自分のキャリアにおいても重要な経験になったと思っています。
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上長の指示で「わかったつもり」に注意するように
現在の上長は、かなり多くの知見を持っている方です。
例えば業務の報告・相談をした際も「どうしてその方法や結論に至ったのか」「○○の場合はその結論は正当か?」「その方法では○○の影響を排除できているのか?」など、まずは私の話をしっかり聞いたうえで、とても具体的な指導をしてくれます。また、「メタ認知を大切にしなさい」というアドバイスもとても心に残っています。
「メタ認知」とは自分を客観的にみた時の評価のことですが、「自己認知」だけに偏ると、本来はわかっていないことが「わかったつもり」になり、成長を阻害されてしまうということをそのときに指摘していただきました。確かに振り返ってみると、「わかったつもり」が原因でつまづいたことも多々あり、それ以来、周囲に求められるレベルに自分が到達できているのか、本質を理解できているのかなど、自分の中で振り返ることが、仕事における重要な柱になっています。
1日のスケジュール
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出社、メールチェック、当日の業務内容の確認
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作業進捗に合わせて小休止後、作業再開
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45分の昼休憩。終了後約3分間の部内昼礼
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作業進捗に合わせて小休止後、作業再開
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残業が必要であれば上長に報告
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退社